super junior小説
□愛だね
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「デブが暴れるなよ!怪我するだろ!」
「兄さん、それは言いすぎ・・。」
ソンミンがヒチョルを宥めようとした。
「どけ!邪魔だ!」
ヒチョルはでかい手で、ソンミンの顔全体を覆って横に避けた。
ソンミンは抵抗する間もなく、ヒチョルの視界から押し出された。
その間にも、キュヒョンがシンドンを止めようとして、やはり吹っ飛ばされて床に倒れた。
そのキュヒョンを介抱するシウォン。
ついに2人が掴みあった。
「辞めろよ!」
俺は、2人を引き離そうと間に入ったが、2人の体はビクともしない。
「大体、お前が休んでるからだろ!」
ヒチョルが突然こっちをむいた。
「お前が休んでる間に、チームはバラバラだよ!」
何故か素直に離れるシンドン。
「リーダーがいなきゃ、バラバラなんだよ!わかるか?!俺の言いたいこと!」
ヒチョルに襟首をつかまれ、壁に押し付けられた。
「ごめん・・・。」
「もう、倒れるな!倒れるまで我慢するな!俺に言え!みんなに言え!!」
「ヒチョ・・・?」
ヒチョルの大きな目に涙がたまってきた。
「もう・・・誰も抜けてほしくないから・・・。」
ヒチョルが自分の肩に顔をうずめた。
「俺には、お前みたいな仕事できないよ・・・。」
くぐもった小さな声が耳に届いた。