super junior小説
□愛だね
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「兄さん!!!」
特徴的なリョウクの声がスタジオの外から聞こえてきた。
さっき走り去ったドアから、満面の笑みで姿を現したリョウク。
その後ろに、同じように笑顔のウニョクとドンへ。
リョウクが一歩左にずれると、ウニョクとドンへが抱えていた巨大なケーキが目に入ってきた。
<復帰 おめでとう!!>
スタジオから大きな声が飛んできた。
さっきまで喧嘩していたシンドンとリョウクが肩を組んで笑っている。
スタッフさんたちを含め、みんなが拍手でスタジオをを埋めた。
「マジで・・・ほんとに・・・。」
「全部嘘だけど、俺が言ったことは、本当だから。」
ヒチョルがまだ涙の乾かない目で見つめてきた。
「我慢するなよ。絶対に。」
いつものように、頭にキスされた。
でも、いつもより、なんか嬉しいかも。
「じゃ、このケーキ食べてもらわないと!」
泣き笑い顔のソンミンが、豪快にケーキの中に手を突っ込んだ。
次に何が起こるか、想像するのはあまりに容易い。
ソンミンの動きを見て、ヒチョルが咄嗟に俺の腕を後ろで固めた。
「うぉ!!」
ケーキまみれのソンミンの手が近づいてくるのを、顔を横にして避けようとしたが、ソンミンの反射神経は俺の上をいっていた。
見事に方向転換したソンミンの手は俺の顔の正面からケーキを押し付けた。
スタジオに笑いが溢れた。
「おいしい?」
自分の手についたケーキを一口食べたソンミンが俺を覗きこんできた。
天使の笑顔が今日だけは悪魔に見えるのは俺だけか・・・。
「うまいよ!!」
「ソンミン、自分の手じゃなくて、トゥギのを舐めてあげなよ。」
ヒチョルのとんでもない提案。
「やだよ・・・。」
「だよな・・・ソンミナ・・やめろよ・・マジで・・。」
ソンミンはそういうのが嫌いなはずだから・・・。
と、安心したのも束の間・・
「じゃ、今日だけだよ・・・。」
「ひゃーーーー!!!マジで!!わぁぁ!!」
ソンミンの柔らかい舌が・・・。
終わり