一護受け・その他

□要×一
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こんなことを思うために、私は虚圏にきてしまったというのか…
世界を変革せし藍染様のため、友を騙した時から、私に死神として生きる道はない。
部下であった愛しき恋人、一護ですら差し出した。
一護…目の見えぬ私の希望の光。
愛しくて、けれども大義がために藍染様が伴侶とされた強大な力を有する者。
私には、世界を安息に導くために、この道しかなかった。
私の半身。
揺れぬ意志を、違わぬ純粋さを持ち続ける人。
あの時、頼むと言わなければ…藍染様の胸に抱かれてくれまいかと言わなければ、こんな気持ちを知らずに済んだのだろうか。
否、君は…愛しき君は私がために私が側にいるがために、虚圏に一人で乗り込んできただろう。
そして、必ず藍染様が目に止まっただろう。
一護よ…こんな私を恨んでいるだろうか。君を、何よりも大切な君を犠牲に大義を重んじようとする私を。
恨んでくれれば良い。
そして忘れてくれれば良い。
藍染様を愛し、幸せになってくれれば良い。
私は極力、君の側には姿を見せず、そっと守ってみせよう。
一護よ…私の愛しい人よ。
けれど夢の中でだけは、以前と同じように触れさせておくれ。夢の中でだけは恋人のままで…。
それ以外では君が幸せだけを守るから。
一護…。
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