藍染×一護 ③
□鼓動
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とくん
とくん
規則正しい音が耳をうつ
とくん
とくん
俺にはもうない音
とくん
とくん
この鼓動が俺の心臓の代わりに動いてくれている限り、守ると決めた
焦燥感はない
苦痛も
憎しみもない
あなたの側にいることができるから
それだけが望みだったから
人でなしの苦しみも
裏切った悲しみも
もうない…
もう人ではないから
とくん
とくん
素肌の胸に抱かれて
優しく
あたたかく
冷たい肌を温もりに満たしてくれる
あなたが寝ている間腕を解いてくれたことがないから
触れ合う素肌が愛しい
胸の中で鼓動を聞く
とくん
とくん
「惣右介」
とくとくとく
名前を呼ぶと
寝ているはずなのに
少し早くなるのが鼓動が嬉しい
とくん
とくん
側から離れないから
離れられないから
その手を離さないで
この音を無くさないで
とくん
とくん