僕の天使(WEB拍手SS)

□僕の天使5 始めの一歩
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+僕の天使+

〜初めの一歩〜




全国の美少女・美女・淑女に熟女の皆さん、こんにちは貴方のラスティー・マッケンジーです。
今日も今日とて、元機械オタク現在アイドルおたくのアスラン・ザラに振り回される毎日を送っております。
はっきり言って俺は不幸の星の下に生まれたとしか思えません…



「おいッ!!アスラン!どこ行くんだよ、お前は!!」


やっと学校に来たと思ったら、毎日毎日さっさと帰りやがって!
奴は長いボサボサの前髪を揺らしながら、怪訝そうな顔で振り向いた。


「今からプラントレコードに行く。」

「あぁ?一応聞いてやる。何の用だ。大事な研究を置いて行くんだ、大事な用事なんだろうな。」

「当たり前だ!今日はキラさんの新曲の発売日だからな。
初回版と限定版と通常版の三枚を予約すると、この店オリジナルポスターが貰えるんだ。
ちなみに俺は観賞用と保存用と予備用に三枚セットずつ買った。」

「げぇッつー事は27枚ッ!?アホかお前はっ」

「という訳だから俺は急ぐ。」

「あ!ちょい待てアスランッ!!」


こんなアホでも頭はかなりいい。今日こそはコイツを引っ張って課題の研究を進めさせなくてはならない。
要は買い物したらフリーって事だろう。首に縄付けてでも連れて行かなくては!





今時の若者が学校帰りに寄るといえばココ、『プラント』地区。
制服姿の学生がこんな沢山何処から集まってくるのか…



「っていうか、多くね?」


いつもの何倍だろうか。この人だかりは半端じゃない。
よく見れば私服姿の人間もかなり多い。
何かイベントでもあったのだろうか。
一番の大通りは昼間の時間歩行者天国となる為、イベントやアーティストのゲリラライブなどがたまに行われているのだ。


「え―――ッ!プラントレコードの前で『キラ』のゲリラライブがあるって!?
マジマジ???」


な、なに!?
あの『キラ』が?



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