僕の天使(WEB拍手SS)

□僕の天使9 華麗なる変身
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+僕の天使+

〜華麗なる変身〜




俺は今恋をしている。

17年間生きてきて恋など初めての経験だ。というより人間に興味や心を惹かれたのは初めてだった。
相手は天使―――

キラ・ヤマトさん……


濃いダークブラウンの柔らかな髪に(注・アスランはキラの髪に触った事はありません)
マシュマロで出来たような、スベスベで弾力のある肌(注・アスランはキラの…略)
犯した罪を思わず懺悔しまいたくなるような、穢れのないこの世で一番美しいアメジストの瞳。

声は甘く…そして俺の胸を熱くさせるほろ苦さを含んだ声(注・それはただ単に男の声だから、苦いのではなく低いのです)
長く細い手足。
手先はまるで最高級の陶器で出来たように傷一つない綺麗な指(注・何もしていない証拠です)
キュッとしまった足首に伸びやかな足は軽い衣で隠れていたが、柔軟な筋肉に覆われた完璧な美足で(注・キラはダンスが得意だから筋肉質なんです)
そしてその心はまるで、人の手の入ってない雪山そのもの………(…寒いってことか?)

天使……
彼こそは地上に降りた天の使いなのだ、きっと………


「だーーーー!!!!キモイ、キモイ、お前そのナレーションは頭の中だけにしてくれない?
一々口に出すなよッ!!!」


………この貧乏そうな男は、偶然学校で同じクラスになり偶然同じグループで、偶然彼の家で初めてキラに会い、偶然今もこうして横にいるだけのただの知り合いだ。
偶然って恐ろしいな。
というか、一々人の独り言に突っ込みを入れてくるな。


最近偶然コイツに色々なレッスンを受けたが、果たして役に立ったのか…
というのも、あの運命の日。
キラさんと同じドラマに出ることに決まった俺は、ドラマや他の仕事に必要な事前的な教育と称して、このラスティから歌や演技、ダンスなどのレッスンをしたのだ。
どうして素人のコイツに教わらなければいけないのか疑問だったが、まぁここは偶然同じ学校だったこの男に花を持たせてやるかと我慢した。




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