神子

□2章 神子
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「はい、サラ様はソウェル様の乳母でもありましたので、ソウェル様においしいお菓子を食べてもらいたいと思い、腕を上げたそうです……フィラはソウェル様もお好きみたいです」

 マリサがそういうと、玲羅はしばしば考え込んだ。




これを使わない手はないわね…(黒笑)




「…そうなの……ねぇ、私ソウェル様にこのお菓子作って食べてもらいたいんだけど…サラさんにお願いできない?」

「もちろんです!!このマリサ今すぐにサラ様に聞いてまいります!」

 そういうと、アリサに後を頼みすぐさまサラの元へかけていった。




ふふ、ちょうどいいわ…
サラっていう侍女、私よりも瑠璃に肩入れしているようだし、これを期にあたしに心酔さるわ、フフフ

それにあわよくばソウェルにもっと近づけるようになるものね…

今から楽しみだわ…瑠璃、あなたをもっと地獄に落としてあげる…
あなたが幸せになるなんて許さないわ!!





玲羅の瞳は憎しみにみち溢れていた。





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