本屋さん
□第2話
1ページ/6ページ
僕は、あの瞳に、あの時、吸い込まれた。
また来るかと聞かれて、魔女に断るわけにもいかない。どんなことになるか分からない。それに、もともとその予定だ。
僕は、読書というよりか、あの店にはまっているのだ。
変な雑貨がおいてあり、変なエプロンを着た魔女もいて、僕はそれが良いんだ!!
・・・やっぱり、なんか自分変だよ、な。
ガタン、ゴトンという電車の音は、僕が寝過ごさないようにと、僕のためになっているようなわざとっぽく耳に響く。
「次は、S駅ーーS駅ーー、お忘れ物ご注意ください。お出口左側」
トンと電車を降りると、すっかり茜空。