記憶の欠片
□1話 目覚めし男
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とりあえず喪失さんで通す事になり、色々と話を聞いた。
「この世界には能力者と呼ばれる人々がいるんです」
「能力者?」
「特殊能力を持つ人々の事です。能力には大きく分けて3種類のタイプがあって1つは操作能力と呼ばれてます」
「操作…能力…?」
「自然の力を操る能力で、火・水・風・植物の4つの属性があります」
「ふ〜ん」
「で、次は変化能力」
「変化能力?」
「これは操作能力とは異なる力で、主に物質を変形させる能力です。銅や鉄などの金属・石や岩などの鉱物といった物の形を変える事が出来ます」
「成程…」
「三つ目は結合能力です」
「結合能力…ねぇ…」
「これは非常に人数が少なくて珍しい能力なんです。武器や道具と融合するらしいのですがこの能力については私もよくわからないんです」
「うーん…」
男は頭を抱える。
「まあ、頭の片隅に置いといてください。知っていて損はないはずです」
ラミは苦笑いしながらそう言った。