story

□拍手-猫マルス-
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出会い


太陽が眩しい雲一つない良い昼下がり。
俺、格好よい美青年ことアイクは町を散歩していた。特に何も無く、何時ものように時が過ぎてゆく。

そう思っていた。

『にゃー』

「?」

路地裏から猫の鳴き声。というより人間の猫の鳴きマネ。
不意に路地裏に入ると、そこには青い瞳の、青い猫耳、尻尾を生やした子供が、裸で座っていた。
俺を不思議そうに見る目。薄い布を握りしめる小さな手。

「一人か?」

黙ったままだ。
取り敢えず風邪をひいてはいけないので持ち帰る事にした。
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