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□デート
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日曜日の昼だからかだろうか、駅前は大勢の人で溢れ返っている
今日は週に一度のボスに会える日
だから、嬉しくて待ち合わせの時刻よりも早く並盛駅に着いてしまった。
少しの空き時間で、鞄に入れた手鏡で自分の服装を何度も何度も確認する
ボスの――好きな人の前では、やっぱり可愛く見られたいもの
特に私は自分でも自覚してるけど表情が乏しい(ボスや骸様はそんな事ないって言ってくれるけど)
だから、せめて服装だけは可愛いく見せたかった
だから昨日から一生懸命、服を選んだ(途中から、骸様や千種も手伝ってくれた)
そうやって服装を確認し終えると、後ろからかボスの声が聞こえた
「お待たせ、クローム!」
「あ、ボス」
「行こっか」
「うん」
差し出された手に手を重ねて街へと歩き出す
まだ手を繋ぐことに馴れてないから、少し恥ずかしいな…