特殊小説

□聖なる日に――リボマモ♀
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暗闇で顔は見えないが、多分今日のターゲット


「悪いけど、さっさと終わらせてもらうよ」


サッと素早く動き、その人間に幻覚をかける。


だが、その前に腕を掴まれ動きを防がれてしまった。


慌てて逃れようとした時、ふいに聞き慣れた声が聞こえた。


「落ち着け、マーモン」


「り、リボーン」


暗闇から現れたのは、恋人であるリボーン


突然の事態に頭が追い付かない


「どうして、リボーンが」


「XANXUSにコレを渡されてな」


「ボスに?」


差し出されたボスからの手紙には、珍しく僕を労る言葉と


目の前のリボーンというプレゼントを贈ると書かれてあった。


「じゃあ、任務は…」


「嘘だな。
あいつなりのクリスマスプレゼントだったんだろ」


今頃アジトで寛いでいるボスに心の中で感謝する


最高のクリスマスプレゼントだよ、ボス


「さて、マーモン。どうする?」


「どうするって…何が?」


「俺とクリスマスを過ごすか……それとも、このまま任務を続けるか…」


分かりきった選択を迫るリボーンに僕は満面の笑みを浮かべる。


「そんなの決まってるよ」


リボーンの首に腕を回して、キスを送る。


「勿論、君と過ごすよ」


そのまま縺れ込むように二人で近くにあったソファーへと身を倒す。


互いの瞳を見つめ合い、そして淡い笑みを浮かべた。


「「Merry X'mas」」


交わした口付けは、何時もよりも情熱的だった。
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