特殊小説
□バレンタイン 綱吉×雲雀編
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綱吉は教室の窓から正門に集まる風紀委員達を見ていた。
今日はバレンタインと言う事もあってか、朝から厳しい持ち物検査が行われていた(別名、バレンタイン検査)
一生懸命作った、もしくは選んで買ったであろうチョコレートが風紀委員の手によって没収されていく
それを女子や、貰えるかも知れなかった男子は残念そうに見つめるが、ある視線を感じバッと視線を反らした。
彼等の目線の先には風紀委員長の雲雀の姿が(しかも、珍しくセーラー服で)
成る程…誰も文句を言えない訳だ
――これだけ検査が厳しいなら、本人からは貰えないな
諦めたような苦笑いを綱吉が浮かべた時だった。
ふと雲雀が綱吉の居る、教室へと視線を向ける
『今すぐ、応接室に来て』
口パクでそう告げられ、綱吉は慌てて応接室へと向かう