その他
□願い
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宿の確保の為に旅の途中で立ち寄った港町
夕食までの空き時間を利用して、気分転換に海へとやってきた。
オレンジの光りが海に反射してキラキラと、輝いている。
潮風に吹かれながら景色を堪能していると、
「イオン様〜!!!」
僕の名を呼ぶ声
左右で結われた髪を揺らしながらパタパタとアニスが駆け寄って来る。
なんですか?と、笑って問い掛ければ、アニスは困ったような怒ったような表情を浮かべた。
「勝手に出歩いちゃダメですよ〜!
また、六神将に襲われるかもしれないんですよ!?」
「すいません、少し一人になりたかったので」
最近は移動ばかりで休まる時があまり無かった。
だから、こんな風な静かな時間が少し欲しかったのだ。
自分の思いや考えを整理する為に…