復活小説
□体育祭(後編)
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「位置に着いて、よーい…スタート」
いよいよ始まったリレー
ルールは、各チーム9人で十周走らなければならない。
つまりアンカーの者は2周走る事になるのだ。
各チームは、必死に走っている選手に声援を送っている。
流石に、一番手の選手はどのチームも皆早くもう第2走者にバトンが渡された。
今のトップはCチームの陸上部の選手で、次点がAチーム、ツナ達のチームは最下位だ。
「頑張れA!」
「追い越せBー!!」
「Cー!負けるな」
周りが白熱していき、ついに全チーム第8走者にバトンが渡された。
その時、走っているBチームの選手にアクシデントが起こった。
バランスを崩し転倒してしまったのだ。
急いで走るも傷の性でスピードが落ち、トップと半周近くも差が出来てしまっている。
そして、ツナの番になろうとしていた。
Bチームの人間はすでに諦めていた。
一周遅れで、尚且つアンカーはあのダメツナである逆転するなど無理だと。
だが、一部の人間とツナ自身は諦めてはいなかった。
信じているのだ、絶対に追いつけると。
そして、遂にバトンはツナの手へ渡された。