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□バレンタイン 獄寺×ハル編
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「こんにちは、獄寺さん!」
「ハル…!?」
突然、家にやって来たハルに獄寺は目を丸くした
何時もハルが来る時は、必ず一言、連絡があるのに
何故か今日はソレが無かった
戸惑いつつも、獄寺はハルを部屋へと上げた
「紅茶でいいか?」
「はい」
獄寺がキッチンに消えて数分後、部屋一杯に紅茶の香りが広がる
獄寺が持ってきた紅茶を飲み、一息入れるとハルは、ようやく本題に切り出した。
「今日は渡したいものがあるんです!」
「渡したいもの?」
ハルはごそごそと鞄を漁ると、中から赤いリボンがかけられた小さめの袋を取り出した