06/10の日記

07:45
復活:これからは人間様(↓の続き)
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これの続き









1日、というのはあまりに短い。



「…これが骸の願い?」

「ええ。残念ながら人間が嫌いなもので。」

「そっか。」


少しだけ悲しそうに微笑む目の前の神様。
神様だからきっとこの願いの理由もわかっているんじゃないかと思うが。僕の名前だって言わなくてもわかる位だし。


「なら、オレに何を望むの?」



(わかってて聞いてるのだろうから、たちが悪い…。)


「…うん。ごめんね?オレ、口から聞きたい主義だから。」

「ずいぶんと贅沢な神様ですね。君は。」

「そうでもないさ。」


腹の探り合いなんてものじゃない。
いままで僕と対等に話す存在には一度も出会わなかったから。ずっと僕を見ようとする存在には出会わなかったから。



「君と、ただ話して、触れ合って、すごしたいです。」



そっと、彼の前髪を掻き揚げて現れた白いおでこに唇を落とす。


「骸って変だね。かわってるしもったいないよ。」

「そんな事ないですよ。『好きになった人とともに過ごしたい』のはなんとも人間らしい願望だとおもいませんか……?」

「…」

ただあいまいに笑って返事をしない彼。
僕も彼みたいに考えてる事がわかればいいのに…



《ごめんね。嬉しい…と思うけど、俺はあと26時間18分しか存在できない。》



「…!?」


頭にいきなり流れ込んできた声。それは間違いなく目の前の神様の声で。



(…あぁ、これも願望のうちに入ったんですね。)

《うん…そうみたい。》



口はお互い開かない、それでも会話が成立する。

外界は無音の中で、僕たちの意識の中でだけ声と声が交錯する。


(なら、僕の次の願望は…君の名前が知りたいです。)

《それは不可能だよ。きっと認識できない。》


即座に帰ってきた否定の言葉に驚く。名前は駄目なのか。彼の名前を知る事で時空が歪むとでも?


《半分正解。あとは…オレが言っても人間に認識できない。それだけ。》

(つまり…?)

《…オレの名前は56674489だよ。》

(…?数字??)

《いや、認識できないから勝手に君の脳が数字に変換しただけ。》


(あぁ…そういう事ですか。)



残念だ。きっと彼は見た目どおり綺麗な名前なのだろうと思っていたのに。


「オレと骸しかいないんだから名前はなくても大丈夫でしょう?」


あえて口から出した彼の声が鼓膜をゆらす。その感触がきもちいい。



―――そこからは、本当に言葉なんかなかった。



ただ長い時間、ずっとずっと、意識で会話して、無意味に触れ合った。









「…え、あれ……?」



自分がベットの上にいた。

おかしい、さっきまで彼と一緒に……


「まさか…夢…?」



「おはよう骸!」




隣から聞こえた、声。



「え、あ、やっぱり夢じゃなかったんですね…」

「?なんの事?おかしな骸!」


ははは、と呆れたように笑う綱吉君。



「―――綱吉くん???」

「何?」




自然と口から漏れた彼の名前。

なんで僕は彼の名前を… ?


「…綱吉くん。」

「はい。」




(うん。いい、名前ですね。)




隣の小さな体を優しく抱きしめ、唇に触れるだけのキスを送った。







《―――これは、君が望んだ事だから》








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夢落ちに見せかけたツナ様万能伝説(笑)
骸はツナとすごす1日のうちの最後の願いが
「君という“人間”と一生を共にしたい。」でした。

だからツナは人間になって骸の隣にいた、って流れ。補足がないとわからない/(^p^)\

…どうも私が骸ツナを書こうとしたら意味の解らない病気な文になってしまう…。
…だって骸ツナってなんかイメージ的にファンタジー(?)が似合うんだもん・ω・!←

こんなでも一応祝ってるんだからね!ほら、骸さん超幸せじゃないか!!

て事でおめでとう骸さん!!!
誕生日の間に完結させれなくてごめん!^^;

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