12/12の日記
23:52
黒子:覚えていてください(高+黒?)
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※これの続き
昨日、テツヤ君は迎えが来てもオレからなかなか離れようとしなくて、それでも「また明日遊ぼうな」ってオレが優しく頭を撫でてやっと帰っていった。
普通のオレなら、そんな状況だったら確実に面倒に思って子供を嫌いになってただろうに。でも、テツヤ君は嫌いにならなかった。てか、むしろ…
(半泣きな顔、かわいー…)
なんて、とても幼児に向ける感情にしては汚すぎる事を思ってニヤニヤしてたと思う。現に唯一この職場体験のグループでオレ以外の男である友人が「なんか高尾その笑顔アブナイ」って顔しかめてた。アブナイとは失礼な。
そして翌日。昨日は一番最後に来てたオレだが、今日は一番はやく来ていて女子から驚かれた。高尾君が真面目で明日は雨だとか。本当にどいつもこいつも失礼なこって。
「たかおせんせい!」
「お!」
どし、っと重くも無いが以外と強いタックルを足に受けて、そこに視線をやる。まぁやらなくても見えてたけど。
「たかおせんせい、おはようございます。」
「おはよう、テツヤ君。」
傍から見たら無表情に見えそうな、でも機嫌がいいのが分かるような声で挨拶をしてくるテツヤ君。あー超かわいい。
「今日は先生たちが最後の日だから、みんなでお別れ会をしましょう!」
と美人の先生が言って、今日は午前中は先生たちがその準備をしている間に子供達はオレ達中学生と遊ぶようになっていた。一応見張りの先生はいるけど、中学生たちで自由に時間を使えとの事。
子供達は大概昨日一緒に遊んだ先生の所へ集まってくる。オレも例外でなく、子供に群がられるが、それでもテツヤ君は常にオレの足元にいて、高い高いを求めてくる子供をそれは羨ましそうに見てる。
「ほら、テツヤ君もたかいたかーい!」
「ふわぁぁぁ!!」
いきなり開けた視界に興奮したのか、オレじゃなくても分かるような笑顔をみしてくれた。
…と、同時にテツヤ君を下ろした。
「せんせい…もっと…」
「はは、ごめんなぁ、先生もう腕痛くってさ!」
「そうですか…」
ああ、しょぼん、ってしちゃった。ごめんねテツヤ君。でも…
(あんな笑顔が、オレ以外にも見られるのはなんか、癪に障るんだよな。)
他の子供たちからブーイングの嵐をうけたが、その後オレはそのブーイングから逃げるために外にあった子供用リングを見つけて、そこでバスケを教えてやった。
ちょっと持ち上げてダンクさせてやればみんな喜んだからよかった。
テツヤ君も勿論ダンクをさせてあげたら喜んだけど、それよりもオレがドリブルをしているところを見てる時の方が目がキラキラしてた。
「たかおせんせー…かっこいいです。」
準備が出来たからと呼ばれて移動してる時にぽつりとそうつぶやいたテツヤ君の言葉が嬉しくて、勝手に心臓が暴れた。
そして楽しくありきたりに進んだお別れ会が終わって、とうとう本当にお別れの時間。
昨日のだだっぷりを見てるから、今日もそうだろと予想していたオレを裏切って、今日はあまり駄々をこねなかった。
その代わり、とびっきりの笑顔で、言ってのけた。
「せんせい、こんどはぼくからせんせいのところへ行きます!」
ちょっとだけ涙を瞳に溜めて、それでも笑いながら言うから、オレの方が離れたくなかった。
「だから、おぼえててください。」
「…テツヤ君こそ、忘れんなよ。」
そう言って、頭を撫でてから、帰った。
「今日から2日間、職業体験で来ました。よろしくお願いします。」
数人の中学生の中に、その姿を見つけるのは、それから丁度10年後の事。
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高尾がとっても犯罪臭い思考です。
手を出さなかったからセーフです^^b←
ちなみに10年後高尾は保母さんかコンビニ店員で、黒子っちは中学生。
高尾は覚えてるけど、黒子っちは覚えてなくて、黒子っちと一緒のグループのキセキたちに邪魔されながら黒子っちにアピる高尾マジ高尾(犯罪者的な意味で)^^
☆コメント☆
[るぃか] 01-04 13:27 削除
園児黒子君が超カワゆいです!
続きを楽しみにして待っています!!
[嘉狩] 06-05 07:47 削除
子ども黒子マジ天使です!!高黒プッシュしてます〜!これからも頑張ってください!!
[斎] 07-11 22:23 削除
園児の黒子っちに頬が緩みます(笑) 高尾君頑張って!!
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