桜散るころ、君の声を。
2040年―――。
そこは「歴史的文化建造物保護・復興法」という新たな法律が出来上がっていた。
近代化の一途を辿っていた日本はその法律の行き過ぎた条約により、経済・暮らしが衰退、かつての江戸時代のような暮らしになっていた―――。
そして、そんな時代の赤い建物。
――遊郭。
この話は、鳥籠の中の小鳥の淡く儚い恋のお話。
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